医学部受験生にベストな睡眠時間はどのくらい?

公開日:2023/01/04  

受験生が確保しなくてはいけない時間といえば、勉強時間と睡眠時間です。とくに医学部生はたくさんの勉強をしなくてはいけないため、睡眠時間はとても重要です。では実際に睡眠時間は医学的にどれほど重要なのか、どのくらい寝ればよいでしょうか。今回は医学部生にとって睡眠時間の重要性とベストな習慣を解説します。

医学部受験生にベストな睡眠時間

受験性に必要な睡眠時間はどのくらいでしょうか。2015年にアメリカの国立睡眠財団が「Sleep Health Journal」で発表した、14~17歳に必要な睡眠時間は8~10時間です。一方、2015年に内閣府が行った調査によると、日本の高校生の平均睡眠時間は「6時間54分」。本来必要な睡眠時間よりも1時間以上短いことが分かります。ちなみに平均起床時刻は「6時36分」、平均就寝時間は「23時42分」です。

この短さには部活や塾、SNSなど、さまざまな要因が考えられます。あくまで平均なので、日常生活に支障がないのであれば短い睡眠時間でも問題ありませんが、日中眠くなったり、勉強に集中できなかったりしている場合は、早急に対策を練る必要があります。では睡眠時間が足りないと、勉強にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

睡眠時間の欠落が勉強の質に及ぼす影響

睡眠不足は学生にさまざまな影響を及ぼします。今回は身体・精神・パフォーマンスの3つの観点から解説します。

身体への影響

睡眠には疲労回復と細胞修復の役割があります。そのため、睡眠不足の日々が続くと疲れがとれず、身体の免疫に影響を与えます。加えて受験シーズンは冬になるので、あまり睡眠をとらないと、インフルエンザにもかかりやすくなってしまいます。

直前まで必死に頑張ったのに、受験当日に風邪を引いてしまっては、今までの苦労が水の泡です。そのほかにも睡眠不足は肥満や生活習慣病のリスクも高めます。医師になりたいのに、自分の健康を疎かにしてはいけませんよね。

精神への影響

睡眠不足は身体だけでなく、精神へも大きな影響を与えます。具体的には心がふさぎこむようになり、うつ病の原因になることもあるのです。また集中力も低下し、勉強中に集中が途切れやすくなったり、試験中にケアレスミスを起こしやすくなったりします。

精神へのダメージは、身体はもちろん、後述するパフォーマンスにも影響してしまいます。とくに学生は受験に対するストレスも高まるので、メンタルケアも重要です。

パフォーマンスへの影響

寝ている間、脳は昼間の出来事を整理して、記憶として定着させる働きをしています。これは、勉強の効果に睡眠が大きく関係していることと同義です。昼に勉強して夜にきちんと寝ることで、はじめて「学習した」ことになります

また医学部受験生は大学入学後も、研修医になった後も、勉強し続ける必要があります。どんな緊張状態のときでも集中力を維持し、高いパフォーマンスを発揮するため、受験生のうちに生活リズムを自分でコントロールする術を身に付けましょう。

睡眠の質を高める方法

限られた時間の中で、質の高い睡眠をとるためにはどうしたらよいでしょうか。

朝型の生活リズムにする

「夜は勉強で遅くまで起きているから、朝はぎりぎりまで寝ている」そういう学生もいるでしょう。ただ塾や部活から帰ったあとは、頭も体も疲れています。その状態で勉強をしても、効果は得にくいです。それならば夜は早めに寝てしまい、朝早く起きたほうが、勉強が捗ります。早朝に起きることで、朝食を食べる時間も確保でき、日中のパフォーマンスもよくなるでしょう。

眠る前の行動に気を付ける

スムーズに寝付くためには、寝る前の行動がカギになっています。まず食事は油っこいものは避け、うどんやゆで野菜など、消化のよいものがおすすめです。魚介類や豚肉には、リラックス効果のある「トリプトファン」や「ビタミンB1」が豊富に含まれています。

また、お風呂は遅くても寝る1時間前までに済ませましょう。人間は、身体の深部体温が下がることで眠くなります。それには10~15分ほどぬるめの湯のお風呂がおすすめです。副交感神経が優位になり、心身がリラックスします。入浴後は湯冷めしないように気を付けましょう。

またスマートフォンやテレビは交感神経を刺激してしまうので、できるだけ見ないようにします。勉強と距離を置き、ゆったりした時間を過ごすことが大切です。

睡眠環境を整える

アスリートが寝具にこだわるように、学生も睡眠環境を整えて、質の高いおやすみ時間を得ましょう。とはいえ、何万もするマットレスを買うのはなかなか難しいでしょう。それよりも、使い古した枕を新しいものに替えたり、季節に合わせたシーツや布団カバーを使ったりすることをおすすめします。それだけでもかなり寝心地がよくなります。

起きたときに身体が痛くなる場合は、タオルを使いましょう。寝具を補正したり、枕の高さを変えたりできます。また日頃から照明の調節やこまめな掃除をすることも、環境の改善につながります。

まとめ

睡眠には3つの役割があり、疲労回復や細胞の修復、記憶の定着と、いずれも受験生にとって大切です。睡眠不足が重なると、免疫力の低下や精神への悪い影響、ひいてはパフォーマンスの低下にもつながってしまいます。1日8~10時間の睡眠時間を確保するためにも、ぜひ生活習慣や睡眠環境を確認してみてください。この見直しは受験だけでなく、入学後も必ず役に立ちます。

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